鎌倉・江の島観光の『左回り』ルート。
2024/12/27産経新聞に続き、2025/1/17の日経新聞でも取り上げてますが、以前から言われている鎌倉・江の島観光の『左回り』ルート。
これは、鎌倉・江の島(神奈川)への観光客の急増によるオーバーツーリズム(観光公害)の解消のために、”鎌倉駅周辺から藤沢市の江の島方面への周遊に偏っていた「右回り」の人流を減らし、藤沢市から鎌倉市に向かう「左回り」に誘導する。”のを目的とする観光ルートの事です。
観光名所が多い鎌倉、藤沢両地域への年間の観光客は3100万人以上との事ですが、観光客の皆さんの行動スタイルが鎌倉から江の島方面に向かう「右回り」の傾向があるといいます。
そのため午前中の時間帯に鎌倉、午後の時間帯に江の島に観光客が集中することで大きな弊害になっているとの事。
そして弊害の解消のため、このルートを右から左回り、具体的には、藤沢駅、大船駅を出発点として、まず江の島方面に向かってもらい、その後、鎌倉方面に流れる、といったコースを推奨していくそうなのです。
湘南エリアにおいては、古都鎌倉と江の島は最も著名かつ見どころのある場所として観光・参拝で賑わいをみせたというのは遡ること江戸時代にまで至るそうです。
その後、江ノ電の建設や軍拡のための横須賀線の延線などインフラが整ってきたことで東京からのアクセスがしやすい環境もより整っていったのです。
元々、このような素養もあったエリアですが、鎌倉から江の島に向かうルートが通常だったのは昔から変わらぬようです。
これを藤沢回りにするのは、藤沢から江の島までの間においては小田急線にしても江ノ電にしても住宅街がほとんどなため人を引き付けるコンテンツという観点からは正直なところ乏しいというのも実情。
当分は理解ある人達を味方につけて協力をあおぎながら告知し続け、その間に少しでも強力なコンテンツを発掘・発信していくことが重要なのではないかと思っています。
そして、地元の人たちと観光客、いずれもがストレスのない生活と観光ができるような施策としてはまずはこの『左回り』ルートを我々も推奨していきたいと思います。