パシフィックガーデン茅ヶ崎
かの”パシフィック・ホテル”跡地に建てられた分譲マンション。
ホテルを中核に、プールにボーリング場、バーやレストランなど、当時の流行の先端を担っていた一大リゾート施設、正式名称”パシフィックパーク茅ヶ崎”跡地に1999年に当マンション、”パシフィックガーデン茅ヶ崎”は建てられました。
マンションの話をする前に、この”パシフィック・ホテル”を語らずには到底いられないほどの存在感を持っていた場所なので説明しますと、当施設は1965年、茅ヶ崎の国道134号線沿いに、俳優の上原謙氏、息子さんでもある言わずと知れた加山雄三氏、そして地元の名士の方たちが共同オーナーとなって建設・開業された施設で、設計は菊竹清訓氏でした。
海岸線の国道沿いに現れた七角形の一見奇抜にも見えた建物は、日本の高度成長とともに建てられた数々のメタボリズム建築の一つであり、当時は若手でもあった菊竹清訓氏や黒川紀章氏を代表する話題の建築家達の勢いが具現化されたような建物でもあったのでしょう。
ただ、実質的な営業期間は短く、経営権を変えながら20年強ほどで幕を閉じることとなり、その後、10年ほどは廃墟として建物が残るのみとなりました。(私が建物を良く目にしていた時期もちょうどこの頃になります。)
このように紆余曲折の末に幕を閉じた伝説のホテルであり、有名なところではサザンオールスターズの曲”HOTEL PACIFIC”や、遡ること茅ヶ崎では欠かすことのできないブレッド&バターさんの曲にも歌われています(作詞はユーミン)。
※建物と楽曲との関連性等は『ぼくらの茅ヶ崎物語 著者 釈順正氏』にも詳しく記載されていますので、音楽好き、茅ケ崎好きでご興味ある方は是非読んでみてください
そんな伝説のホテル、場所だからこそ跡地には下手な建物は建てられない、と当時のデベロッパーや関係者の方々は思っていたのではないでしょうか。
その場所にそぐわないデザインであったりコンセプトがずれていたりすると、半永久的に残ってしまうものでもありますし、地元の方にとっても迷惑千万なお話しになりかねませんよね。
そこで経緯まではわかりませんでしたが、カリフォルニアを本拠地とする設計会社KTGY Groupと日本の安宅設計が設計事務所として選ばれ、名を連ねることになります。
特にKTGY Groupは、調べてみますと米国内においてコミュニティ計画、建築計画設計を展開しており、当時からライフスタイルに合わせた建築スタイルを得意とする会社であったようで、現在のパシフィックガーデン茅ヶ崎から醸し出される雰囲気はこの会社の設計デザインによるものが大きく影響されてていると感じています。
海から国道を挟んだ4900坪の広い敷地には、A~Eまで5棟の4階建て低層の建物が配置されていますが、約65%以上の空地率が確保されているため敷地内はかなり開放感があります。
総住戸数は334戸で、緑に囲まれた一つのタウンのようでもあり、エントランスもセキュリティゲートのあるアメリカの高級住宅街のような風情です。
ちなみにパシフィックガーデン茅ヶ崎の前面道路は有名な『ラチエン通り』。このラチエン通りは、ちょうど茅ヶ崎の象徴でもある”烏帽子岩”がほぼ正面に眺められる目印の通りでもあります。
西海岸やリゾートホテル群を思わせる白壁にオレンジの瓦屋根の建物のデザイン、そしてパームツリーの植栽が湘南・海、そして茅ヶ崎のイメージを具現化し、一大リゾート施設でもあった当地のイメージをも踏襲する形となっています。
分譲時の間取りは1LDK~4LDKで構成され、面積は80㎡台~100㎡台後半まで。どの棟も4戸以下で1基のエレベーターが利用できるようになっています。
各住戸の入口には、専用のポーチやアルコープが設けられ、プライバシーが重視されています。
また、駐車場が完備されているのも魅力の一つで、各住戸1台分づつの専用使用権が付いているので都内からのセカンドハウス利用などの往来にも困りません。
湘南ビーチ不動産では、海と暮らすライフスタイルを提唱していますので、パシフィックガーデン茅ヶ崎がそれに適しているか否かと言えば、文句なしに適していると言えるマンション。
敷地内には足洗い場やシャワーなども設けられており、海でのアクティビティを存分に楽しめます。
サーフィンをすでにされている方はよくご存じの茅ヶ崎のビーチですが、マンションの前のビーチもちょうど元の建物に由来する名前がサーフポイント名にもなっているほどです。
家の目の前で日常的にサーフィンができるなんて夢のようですね。
同じ湘南でも、鵠沼海岸のようにクルマや電車でのアクセスの良いロケーションならではの人の混雑ぶりは、茅ヶ崎では大きな駐車場も少ないため(比較すると)さほど多くは無いと思います。
そのため日常的にサーフィンをされるのは地元のサーファーの方達が多く、その方たち同士も顔なじみ感があって、住み始めればコミュニティも拡がっていくような場所だと思います。
ラチエン通りを挟んで敷地のほぼ向い側には、湘南、しかもアクセス良い立地ではとても稀少なゴルフコースでもある『GDO茅ヶ崎リンクスゴルフコース』があります。
9ホールのパブリックコースですが、綺麗なコースでロングホールもありゴルフフリークの方もきっと満足できるコースだと思います。(私もたまに伺って楽しませてもらっています)
こんな近距離で文字通り”サーフ&ターフ”を実現できるロケーションのマンションは、日本中探してもほとんど無いのではないでしょうか?!
最後になりますが、せっかくのビーチ沿いなので、ワンちゃんを広々とした場所でお散歩させたい!と思っている方も多いと思いますが、パシフィックガーデン茅ヶ崎では、犬・猫ともに2匹までの飼育が可能です。
細則では、成犬になったときのサイズが、「体長50cm・体重10kg相当」という規則がありますので、犬であれば小型犬という事にはなってきますが、これから飼育を考えている方にとってもペットとのライフスタイルが期待できる内容となっています。
歴史や文化を色濃く反映させて当地に建つパシフィックガーデン茅ヶ崎は、住まう人たちの高い意識のもと、今後は湘南エリアでは稀少な”ヴィンテージマンション”としての地位をも獲得していくのではないかと思わせてくれるマンションです。
パシフィックガーデン茅ヶ崎のご購入・ご売却をお考えでしたらお気軽にご相談ください。