法人相続=資産管理会社?湘南不動産オーナーが知っておきたいポイント

湘南エリアの不動産を相続する際、「法人相続」という言葉と「資産管理会社」という言葉を耳にする方は多いでしょう。似ているようで実は意味合いが異なり、混同しやすいテーマです。前回のコラムでは、法人を通じた不動産相続のメリット・デメリットを整理しました。今回はその発展編として、「法人相続」と「資産管理会社」がどのように関わり合っているのか、そして湘南不動産の承継戦略にどう活かせるのかを分かりやすく解説します。
1. 法人相続とは
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個人が持っている不動産を「法人名義で承継する(または引き継ぐ)」スキーム全般を指します。
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亡くなった方が法人を設立して不動産を移していた場合、相続人は「不動産」そのものではなく「法人の株式」を相続することになります。
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つまり「法人相続=不動産を直接相続するのではなく、法人を通じて相続する」考え方。
👉 ポイント:法人そのものは亡くなっても存続するため、株式を受け継げば不動産の管理も途切れません。
2. 資産管理会社とは
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個人資産(不動産・株式・現金など)を一括で管理するために設立される法人の形態を指します。
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主な役割は、
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不動産の賃貸管理
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株や投資信託の保有
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節税・所得分散
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相続対策(株式で分割しやすい)
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つまり「資産管理会社」は、法人相続に使われる典型的な“受け皿”の一つです。
👉 湘南エリアの不動産なら、不動産管理会社型の資産管理会社にまとめるのが一般的。
3. 両者の関係
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法人相続 = 手法・仕組み
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資産管理会社 = そのための器(会社の形態)
イメージでいうと、
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「法人相続します」=不動産を法人を通じて承継する行為
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「資産管理会社を作ります」=そのための法人を用意すること
👉 結果的に「資産管理会社を設立 → 法人相続で承継」という流れになることが多いです。
4. 注意点
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資産管理会社にも株式会社型・合同会社型・一般社団法人型など複数の形態があり、税務や相続設計の観点で最適解が異なります。
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「不動産1棟」なのか「複数棟・金融資産込み」なのかで戦略が変わるため、税理士+不動産実務者でのシミュレーションが必須です。
✅ まとめると:
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「法人相続」は方法のこと
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「資産管理会社」はそのための法人の器
→ 両者はイコールではなく、資産管理会社は法人相続を実現する手段の代表格です。